札幌市内で、とんかつと云えばやはり〝とんかつ玉藤〟は避けて通れません。
北海道では珍しい純和風の建物が印象的で、札幌市に12店舗と遠く離れたハワイに1店舗を展開し、札幌のとんかつ店代表と云えるでしょう。
〝とんかつ玉藤〟は、とんかつなどを揚げる鍋がピカピカの銅のため、とても目に入るのも特徴の一つです。また、銅はすぐに黒ずんでしまいますが、いつもピカピカの輝きを保っていることで、細部に対しても継続した拘りを感じることでしょう。
もちろん、見える部分以外に、口に入れる部分でも拘りが凄すぎる。
まず揚げ物で重要なものと云えば、「油」と「パン粉」であるが、油は菜種油とコーン油、そして椰子油の3種類をブランドし、独自の100%植物性油を使用し、パン粉は特別注文したパンを更に熟成させて、職人が毎日その日の分を店舗で手作りしているという徹底ぶり。
また、キャベツは季節によって産地を見極め、害が少ない減農薬であることを条件に、土と水を調査するなど、拘りがあふれ出している。
炊き込みご飯なども選べて、みそ汁も3種類選べる
今回訪れた〝とんかつの玉藤〟の店舗は、札樽自動車道の近くの北5条・手稲通沿いにある〝とんかつ玉藤 北41条店〟です。
揚げ物に欠かせないキャベツのお替りはもちろん、ご飯は甘みがありほど良い粘りがある北海道産のゆめぴりを炊き上げた白米の他に、毎月異なる炊き込みご飯や季節の五穀ご飯も選択でき、みそ汁は赤だしのあさり、白味噌でかつお一番だしを使った生ワカメと豆腐、白味噌のなめこと三つ葉のいずれかが選択できます。
熟成ヒレカツに単品で海老フライを付けて楽しむ
今回は、熟成ヒレカツ定食4個(1350円)、海老フライ(340円)を注文してみました。
ご飯と味噌汁は、悩んだ挙句炊き込みご飯〝しめじとしゃけの炊き込みご飯〟に赤だしのあさりをチョイスしました。
料理が来るまでの間は、白ごまをすり鉢で擦って待つことも楽しみの一つです。
料理が到着し、まずは揚げ物の衣がとても立っているのが感じ取れます。
早速、カツにとんかつソースをかけ、更に先ほど擂り潰した白ごまをまぶせば完成です。
とんかつに使用されている豚は、トウモロコシを餌に健康豚として肉質を追求した「玉藤三元豚」が使用されており、ちょっと甘めのとんかつソースと衣が絡み合い、サクサクでカリっとする中で濃厚なソとんかつソースが甘みを引き出し、肉自体も柔らかく、肉の旨味が口の中でボディブローの様に何度も広がります。
トッピングで追加した海老フライは、キャベツの高さを超えるほどの大きさで、衣の中の海老もとても大振りで、プリプリした歯ごたえのある新鮮な海老フライでした。タルタルソースもその美味しさを際立たせてくれました。
とんかつのソースは辛口と甘口の壺が各テーブルに設置してあるので、お好きな方を選ぶこともできますし、お皿の上でブレンドする事もできますが、私のお勧めは甘口です。
キャベツ単品では食べ進みませんが、揚げ物とキャベツの組み合わせはなぜこんなにも合うのでしょうか。
赤だしのあさりを締めに、御馳走様でした。
とんかつ玉藤 北41条店 店舗情報
店舗名 | とんかつ玉藤 北41条店 |
住所 | 北海道札幌市東区北41条東5-2-20 北海道札幌市東区北41条東5-2-20 |
アクセス | 札幌市営地下鉄 南北線 麻生駅 |
営業時間 | 11:00~21:30(21:00 LO) |
ホームページ | http://tamafuji.do-kyu.com/ |