幻のそば「牡丹そば」を提供する地産地消にこだわる蕎麦屋

「牡丹そば」は、他のそば品種より独特の甘みや香りが特化しており、根強い人気がありますが、今では作付けする農家は少なく〝幻のそば〟と云われております。

「牡丹そば」が「幻のそば」と云われる様になった理由

牡丹そばは、とにかく栽培が難しいそうです。

牡丹そばは、もともと北海道を中心に作付けされておりましたが、実るまでに丈が長くなり、雨風などで倒伏や実が落下してしまう事が多く、うまく実を収穫できたとしても他の品種と比べて収穫量が少ないため、改良品種の「キタワセソバ」が誕生しました。

多くの農家は、栽培が難しく収穫量の少ない「牡丹そば」から、栽培がしやすく収穫量も多い「キタワセソバ」に作替えし、今では北海道内のそばの9割を占めるほど主流となってしまったため、「牡丹そば」が〝幻のそば〟と呼ばれるようになりました。

牡丹そば100%を使用したそば農園直営の蕎麦屋

北海道の石狩市には、そば農園が営むそば屋「そば舎」があります。

自分の農場で生産した牡丹そば100%を使用した蕎麦を提供したり、その他の食材もできる限り石狩産のものを使用するなど、地産地消をコンセプトにしております。

独特のコシが最強の牡丹そばと天丼でボリューム満点

今回は、牡丹そばと天丼がセットになった、天丼セット(1080円)を注文しました。

天丼セット
天丼セット

牡丹そばは、なんといっても蕎麦のコシが強い。麺の長さも太さも一般的なサイズなのですが、普通の蕎麦よりずっしりとしたイメージがあります。

幻のそばと云われてるだけあって、蕎麦の香りも良く、食べ応えのある新鮮でクセの少ない素朴な味の蕎麦でした。

蕎麦つゆは、まろやかな濃い返しですが、鼻に抜ける風味は甘みがあります。蕎麦との相性も抜群でした。

天丼の方は、衣はサクサクで見た目は濃いめのタレでしたが、実際はまろやかで、優しい味付けでさらっと食べやすい天丼でした。

古民家のような囲炉裏や座敷でほっこり

手稲駅の北口からドン・キホーテ手稲店などが並ぶ石狩手稲道を進むとあります。但し、距離が3.6㎞ほどあるので、手稲駅から徒歩で行くには少し距離があります。

古民家のような純和風の造りの店舗で、内装も囲炉裏や奥座敷があったり、どこかほっこりする田舎の雰囲気ある店舗でした。

そば舎
そば舎

店内では、飲食するエリア以外にも、そば農家が作った枕やそば焼酎、手作りの壺などを販売するエリアが設けておりました。

そば舎の店舗情報

店舗名そば舎
住所北海道石狩市花川南9条1-92
北海道石狩市花川南9条1-92
アクセスJR手稲駅から約3.6㎞
営業時間11:00~15:00
定休日月曜日
そば舎の店舗情報